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私の母は心理カウンセラーの資格を持っています。
しかし、母は心理カウンセラーの仕事をしているのではありません。
なぜならその資格は私の為にとってくれたものだからです。
私は5年前心療内科でうつ病と診断され、2年間闘病生活が続きました。
休学した私は、どうしたら良いのか毎日を無為に過ごす日が続きました。
そして、私が精神病と診断された時、恐らく母はとても悩んだのだと思います。
母から私をどう扱ったらよいか、動きづらそうな雰囲気がひしひしと伝わってくるのです。
どうしたら良いのだろうか、と母が考えたその先で辿りついたのが心理カウンセラーの資格を取ることだったのです。
私には伝えずひっそりと行っていたことを、私はたまたま知ってしまいました。
そして、心理カウンセラーの資格を取ってから母は、今までと変わらず接してくれるようになりました。
それに加えて病気のことをいつも気にかけてくれ、私の愚痴や悩みなども今まで以上に温かく受け止めてくれるようになりました。
そのおかげで私は現在では薬も使わず、学校にも復帰し、無事就職することができました。
心理カウンセラーの資格は、形骸的な枠に留まらず、人に対する知識と自信を与えてくれます。
私は心理カウンセラーの資格を得た母に救われたのです。